未来から

それから私はひたすら仕事をし続けた。

こんなに忙しくても、何故か、たまに寂しく思ってしまう

ちょっとした間に、頭の中に悲しい思い出が流てくるの

しかも最近、変な夢でうなされて、起きることが多い…起きたら、何故か泣いていて、涙がとまらない

沖田さんに迷惑をかけないように…外に出て、ひっそりと泣くようになった

そして今日も…

皐月「うぅん…ごめんなさい…ひっく…はっ!!!」

もう朝かな…

またか。顔が濡れてる…

もういやだなぁ

隣を見ると沖田さんはいなかった。

皐月「沖田さん、巡察かな」

総司「おはようございます。皐月さん、…泣いていたんですか?」

皐月「い、いや気のせいです!じゃあ、朝餉の支度に行ってきます」

フラッ

あれ?今日…ふらふらするし、暑いし、頭がボーッとする笑

ぼーっと歩いていると足がもつれてしまった

総司「皐月さん!」

くるはずの痛みがこなかった

沖田さんに受け止められたのか

皐月「ありがとうございます。じゃあ」

総司「ちょっと待ってください。皐月さん、貴方もしかして熱があるんじゃないですか?」

そう言って沖田さんは私のおでこに手を当てて確認してきた

先程巡察から帰ってきたばかりだから、手が冷たい

この冷たさが今は心地いい

沖田さんの腕の中はなんだか安心する______

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