未来から
山崎「西山の処置はこれで終わりや
刺された傷が深かったけど、なんやこいつは特異な体質なんか大丈夫そうやわ
若干熱っぽいのもこの傷の影響やと思うし
ただなぁ」
山崎くんが顔をしかめた
総司「どうしたんです?」
山崎「ただ、斬り合いの時についた身体中の傷が、特に脇腹の傷が残る」
土方「なんだと?」
総司「そんな…」
女の子の身体に傷が残るなんて…
これからそれを気にしながら生きないといけない…
山崎「とりあえず、今はゆっくり休ませといたほうがええやろ」
そう言って部屋を出て行った
土方「じゃあ俺も、お前も着替えてから報告しに来い」
そういえば、皐月さんを抱きかかえてきたから、皐月さんの血が僕の着物についていた
そんなことがどうでもいいくらい彼女が心配だった
総司「はい」
土方さんが出て行ってから僕は血の付いた着物を着替えた
皐月「ひっく…くっっ…うぅ」
総司「皐月さん…泣かないで」
そっと彼女の頭を撫でた
心なしか、皐月さんが少し泣き止んだ気がする
総司「じゃあ皐月さん、土方さんに報告して来ますね」