香りから始まる恋はいかがですか?

すると彼は何かを思い出し、

「あっ・・・せっかく
いい雰囲気だったのに
すまない!

嫌なこと思い出した・・」

「えっ?なんですか?」

「昨日の朝、駅で逢った
安藤って覚えてる?」

「あ、はい。わかります。
同僚の方、でしたっけ?」

「うん、アイツがさ、
夏に逢いたいって・・・」

「えっ?なんで、です?」

「俺、
アイツの奥さんも
知ってる仲で、その・・・

この前まで夏のこと、
相談してたんだ。

こうしていま、俺が
夏と一緒にいられるのは
2人のおかげなんだ。

だから、夏のこと、
紹介したいんだけど、いいか?」

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