香りから始まる恋はいかがですか?

あとは、俺より歳下の
お姉さんがいるらしく、

結婚して彼女の自宅の
近くに住んでるっていうので

そちらに、
2人で挨拶に行こうと
言うことになった。

俺の方は、
両親もすこぶる元気で

地元静岡で
じいちゃん、ばあちゃんと
一緒に住んでいる。

かなり久しぶりに
実家に電話をすると

電話口に出たじいちゃんに
『おれおれ詐欺か』と疑われ、

母親に代わると、なんで
なかなか連絡してこないんだと
さんざん怒られ、

たまには
帰って来いと言われ、

ようやく
彼女と一緒に住むことを伝えたら

相手のご両親には
挨拶しに行ったのか、

お前がやっていけるのか、と
まぁ、彼女とは大違い、
さんざんな言われ様で・・・。

そんな会話を隣で聞いていた
彼女は、笑いをこらえながら
必死にお腹を押さえており、

ひたすら俺は、
恥ずかしいのと情けなさと、
嬉しさでいっぱいになった。

案の定、
こちらのが長電話となり、

彼女が電話口に出ると、
さっそく母親は、
彼女の丁寧な言葉遣いを
とても気に入り
大興奮で遊びに来ると言いだし、

父親は、どうしても
彼女に逢いたいとせがみ、

いずれ落ち着いたら、
ってことにしてもらった。

はぁ・・・俺の実家のほうが
手強かった・・・。
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