香りから始まる恋はいかがですか?

向き合って
座ったままの体勢で
俺は彼女の唇を奪う。

「ふっ・・・
・・ん・・・ぁっ・・」

ときどき
溢れてくる彼女の吐息に
うれしく思いながらも
もっと聞きたくて、

ウズウズする。

彼女は、
俺の興奮に気がつき
腰を浮かそうとしたが、
俺はそれを許さない。

彼女の腰に片手を添えて
逃がさない。

わかって欲しい・・・

「怖い・・か?」
と聞くと
彼女は首を横に振る。

「夏だから・・
こうなってるんだ・・」

というと彼女は、
嬉しそうな表情とともに
キスを落としてきた。

それに応えるように
俺も夏の口内に舌を侵入させ、

上あご、歯茎に沿って
舌を這わせ、
夏の唾液を絡めとる。

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