香りから始まる恋はいかがですか?
喉の奥のほうが
鳴っているのが
自分でもわかるほど、
夏のすべてが欲しくて堪らない。
「ん・・っ。ふっ・・」
キスの合間に俺からも
ため息が漏れてしまい、
彼女は嬉しそうにする。
彼女の背中を撫で回し
上着のすそから手を入れると
彼女は、肩に力を入れて
少し体を強張らせた。
「止めとくか・・・?」と
もう一度聞くと
「やめないで・・」と。
彼女の素肌は
思っていた以上に気持ちよく
俺の手が吸い込まれて
いきそうなほどだ。
キスを繰り返しながら
両手で背中の中心にある
ブラのホックを外し、
手を前に移動させながら
彼女の胸に手をかける。
俺は
今まで経験したことの無い感覚を
手から受けとると、
自然と腰までガクガクと
震えてくるような感覚に襲われ、
正直、自分でもびっくりした。
彼女が俺の手によって
頬を赤くし、必死に何かを
こらえようとしていた。
そのとき・・・
「ん・・ふぁ・・・あぁ・・」と
彼女から、
いつか聞いたあの声が漏れてきて
下唇をかみしめていた。
「だめ・・
ちゃんと聞かせて、お願い」
というと彼女は、
言葉にならない声をあげる。