香りから始まる恋はいかがですか?
スパイシーと危険な香り


そうして
1ヶ月半が過ぎたある日の夜、

智史から珍しく
『今日、
会社の飲み会に行くから、
先に休んでてな』
とラインがはいりました。

彼は、わたしと暮らすように
なってから、

早く帰ることが多かったので、
わたしは、何も疑うことなく
夕飯と家のことを済ませて、
ゆっくり過ごしていました。

そして23時を回ったので、
先にベッドに入らせて
もらいました。

きっと
外で飲んで帰って来ても
家で作った物が
食べたくなるだろうと思い、
おにぎりと煮物を少し
用意しておき

「智史へ。
お仕事、お疲れさまでした。
良かったら、食べてね。
おやすみなさい」という
メモ書きを添えてみました。

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