香りから始まる恋はいかがですか?
すると日付を越えたころ?
微かに玄関のドアの音が
聞こえて、起き上がろうかと
思ったのですが、
ぐっすり寝入ってたため
起き上がれず
ベッドの中で
微睡んでいると
真っ先に智史が寝室に
入ってきたようで
「ただいま」といい、
わたしに
キスをしてくれました。
が・・そのとき、
ふぁっ・・と
彼から
スパイシーの中にも
少し甘めな匂いが
混ざった香りがしてきました。
これは・・たぶん・・
彼の香りではありません。
たぶん・・女性の香水・・
彼は、
そのままスーツを脱ぎ、
お風呂に向かったようでした。
わたしは、
寝ぼけていたのかもしれない・・
と、そのまま気づかないフリを
してしまいました。