香りから始まる恋はいかがですか?

わたしは、
何かを知りたいような
知りたくないような
気持ちのまま
2人のあとをつけていくと

突然、女性が、
智史さんの腕を掴み
ビルの間の人気のないところへ
引き込み、

彼の首に自分の腕を回し、
なにかを告げたあと

・・キスをしました。

しかも彼女から
積極的な深いキス・・のようでした。


彼は、彼女の腰に
手を置いているようでしたが、

わたしは、それ以上の光景を
見ることができず、
後ずさりをしながら

その場を
フラフラと離れました。

すると背中に
ドンッと衝撃を受け
人にぶつかってしまったと思い、
振り返りながら、頭を下げて、

相手の男性らしき人に

「ごっ・・
ごめ・・ごめんなさい・・」
と、ようやく
口に出せたような気がします。







< 185 / 242 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop