香りから始まる恋はいかがですか?

そのうち部長は席を外し、
その史子という奴と
2人きりにさせられた。

親がいなくなると
史子は俺の隣の席に
移動してきて、
ベッタリとひっつき

送っていけ、
とまで言ってきた。

史子を送って行き、
ようやく自宅に帰ると
すっかり日付が変わっていて
すぐに夏の顔が見たくなった。

寝室に入り、
夏の寝顔を見ると安心し、
キスをした。

この時、
俺は失敗したんだ。

史子の匂いが嫌ってほど
俺に
まとわりついていたんだから。



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