香りから始まる恋はいかがですか?
いきなり『ハレンチ』
ってなんだよ!
こいつ、いつの時代から
やってきたんだ!
しかも
でっかい声で叫びやがって、
とイライラしながら
少し辺りを見回すと
同じ電車に乗っていた
安藤の笑った顔が目に入り、
厄介なことが増えた・・・
と
さらに苛立ちを増した。
ポチと一緒に駅に降り、
昨夜と同様、
ホームで俺に謝り倒すポチ。
それでは
俺の腹の虫が収まらず
夕飯に付き合ってもらおうと
約束を取り付けた。
ポチが立ち去ると
タイミングを見計らって、
安藤がニヤニヤしながら
声をかけてきた。