香りから始まる恋はいかがですか?
2人の休みが
重なる日の前夜、
俺は、先に風呂も済ませ
ソファで夏を待っていた。
すると彼女が
髪の毛を乾かしながら
風呂から出てきたので
自分の方へ呼び寄せ
膝の上に乗せた。
「なんか、こうするの
久し振りだね・・・」と
夏は言い、
俺の唇にキスをしてきた。
俺は、驚きのあまり
目を閉じるのも忘れ
見開いていると、
「あれ?驚いてる?」
と彼女は笑うんだ、
まるでいたずらっ子のように。
それが少し悔しくて
俺は、彼女の後頭部を押さえ
彼女の口内に舌を滑り込ませて
深く、何度もキスを繰り返したあと、
俺から唇を離して
「夏が挑発したんだ」と言った。
すると彼女は嬉しそうに
「そうだよ、誘ったの」と。
俺はその返答に驚き
「いっ・・いいのか?」と聞くと
「うん。だって智史は
わたしをちゃんと迎えに来て
くれたじゃない。
もう、それでいいよ?
約束して、もう離さないでね」と言った。