香りから始まる恋はいかがですか?
新たな生命ときっかけ
・
昨夜、何度も抱き、
いま俺の腕の中で眠る夏。
彼女は何度も
それに応えてくれて
俺を欲しがってくれた。
前と変わらず、愛し合えたんだ。
俺はまた幸せな朝を
迎えることができ、
ようやく
彼女を取り戻せたんだ・・
幸せだ・・・俺。
と思ってると・・・朝から
けたたましく鳴り響き
現実へと引き戻すスマホ。
ようやく目を開け
スマホを手に取り、
相手が誰だかわからないまま
通話ボタンを押し、
「はい・・・」と返事をした。
すると
少し慌てた様子の相手は
「生まれた!!!!!」と
叫んだ。
その声があまりにうるさく
スマホを少し耳から離すと
夏も目を覚まし
「だぁれ?」と。