香りから始まる恋はいかがですか?
「えぇー?
でも、チワワに
ポチって名前を付ける人、
なかなかいないと
思いますよ?
もっと
洋風な名前が良かったです」
「キャメロンとかか?」
「んーっ、なんか
しっくりきませんね。」
「おいっ、さっきから、
俺のセンス、けなすなよ」
「だって、
センスないですもん!
でも、
そんなにチワワに似てますか?
さっきも
同じこと言われました・・」
「さっきって・・
あの二人組のナンパヤローか?」
「ナンパですか?違いますよ?
ただ飲みに行こう?
って言われただけで。」
「おい!
それがナンパつぅーんだよ!
もっと自覚しろ!
いままでも、
あぁいうのあったのか?」
「んっー
あったような・・・
なかったような・・・気がします」
「はぁー
なんかお前、とんでもなく
危なっかしいなぁ。
今日は、あの2人組、
俺を見て逃げたけど、
今度から気を付けろよ?
ちゃんと逃げるんだぞ?」
「あぁ・・はい・・」
「で、いまさらだけど、
名前は?
ポチって失礼だったよな、
で、名前は?」
「森野夏です」
「夏かぁー。夏生まれか?
俺は、
木村智史【きむら さとし】
よろしくな!」