香りから始まる恋はいかがですか?
「ふぅー」
今日はまた一段と
ぎゅうぎゅう詰めの電車。
わたし、このまま人に
埋もれていきそうです。
あっ・・・息が・・・
できない・・・
と、ちょっと
気が遠くなったとこで
電車の揺れに合わせて、
右腕を引っ張られ
ドン!っと、
わたしの腕を掴んだ手は、
車両の端っこに、
わたしの体を
追いやってくれました。
助かった・・・息ができる・・・
と思っていると
目の前、上方には、
見覚えのある顔が。