香りから始まる恋はいかがですか?

電車はホームに入り、
ドアが開くと、開放される2人。

ホームで
手をつないでいるところに

「パシッ」と後ろから
彼の肩をたたいて、

「おはよう」
と挨拶する男性。

その男性もようやく
わたしの存在に気が付き

「おっ!!?まさか
感動の再会か??」と

何故か、
彼は異様に興奮気味です。

「はじめまして、なっちゃん!
俺、コイツの同僚の安藤健太。

以後お見知り置きを。

なっちゃんって、やっぱり
近くで見ると可愛いんだね!

今度、一緒に食事でも・・・」

と、この安藤さんが
話している途中で、

彼は、
だんだん不機嫌になり

「安藤、うっさい。先行くぞ」

と、わたしの手を引っ張り
改札を抜けたのです。

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