香りから始まる恋はいかがですか?

こうして
車内での葛藤を終えると
電車は到着し、
ホームに放り出された。

一息ついて、
今日こそ連絡先交換!

と思っていると・・・

ほらー
厄介な奴、来たよ・・・
安藤!!

お前、余計なこと言うなよ
という念を込めて奴を睨み、

夏を引っ張り改札を出た。

安藤に
挨拶と自己紹介だって?

今度ゆっくりさせてやるから、
今は、俺との時間を
大切にしてくれ、夏。

ようやく
連絡交換の旨を伝えると
彼女は、快諾してくれて、

当たり前のように
自分のスマホを俺に渡してきた。

一瞬、
意味がわからなかったが、
あんまりスマホも
使ってないようなので

LINEの説明もして、
これで連絡を取ろうと提案した。

彼女は便利そうだと感心して
足早に職場へと向かった。
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