香りから始まる恋はいかがですか?

おっと!
安心してる場合じゃない。

彼女の返答によっちゃ、
俺はこの時点で玉砕だ。

「彼氏?でしょうか?
そちらもおりませんよ?」

と答えてくれた。


「おりません・・
おりません・・・

えっ!?彼氏、
いないってことか!?」

二度聞きしたった・・・。

「はい・・・いませんよ?

なにか、問題でも?」

と彼女の表情は
少し不安そうになった。

問題ない、全然問題ない!
俺にとっちゃ、ガッツポーズだ!

で、
ようやく・・・チャンス到来!

テーブルの上に載せられた
彼女の手に自分の手を重ね、

「問題ないよ、というか、
夏に彼氏がいなくて安心した、

俺さ・・・

夏のことが好きなんだ。

まだ出逢って、
数日しか経ってないけど、
良かったら、

俺とお付き合いして欲しい」

おぉ!!!俺、よく頑張った!
ここまでよく言い切ったぞ!

告白して振られても
満足したって女性たちの気持ち、

今ならわかるような気がする。

人生初の告白!やり遂げました!!
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