香りから始まる恋はいかがですか?
もう涙も
堪えきれませんでした。
たぶんいまのわたし、
ひっどい顔でしょうけど、
お構い無く話をしました。
「ごっ・・ごめんなさい・・
んぐっ・・うっ・・
わかってたんです・・
木村さんが、ちゃんと・・
気持ち、伝えてくれたこと・・
ふぇっ・・ぐっ・・
木村さんの手から、
ちゃんと・・
伝わってたのに・・・
真剣な・・想いを
伝えてくれたのに・・・
はぐらかすようなこと・・
言っちゃって、
ごめんなさい・・」
と、ようやく言い切り
鞄からハンカチをとりだし
目に当てました。