香りから始まる恋はいかがですか?

夏はひとしきり泣くと
目は真っ赤で、
鼻水も涙もぐちゃぐちゃに
入り混ざっていた。

この顔では、彼女を
電車には乗せられないさ。

だって、こんな彼女が
とっても愛おしいと思うから。

他の奴には、見せたくない。

夏に聞くと明日は、
仕事が休みだというので、
このまま、俺の自宅に
連れて行こうと決めた。

警戒するな、
今夜は何もしない、約束する。

ただ・・・
戸惑いながらも
彼女になってくれた夏を
離したくなかったんだ。

近くのコンビニで
彼女の化粧落としや、
下着・ビールを買って、
俺の家に向かう。

まさか、
こんな展開になるとは
俺も予想もしてなくて、

今更ながら部屋が、
結構汚いことを思い出した。

ま・・・仕方ないよな?

ごめん、夏。

たぶん、部屋は荒れてるぞ・・。
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