香りから始まる恋はいかがですか?

夏を自宅に連れてきて、
初めての共同作業が
掃除だなんて・・

普段からもっと
ちゃんとしておくべきだった。

申し訳ない気持ちで、
いっぱいになり、

俺は、
ホットミルクを用意し、
彼女に差し出しながら
一緒にソファに座ろうと促した。

「ごっ・・ごめんな?
片付け、手伝わせに
連れて来ちゃったみたいだな・・」

と言うと

「ううん、
そんなことないです。

木村さんがなんでも完璧に
できちゃう人だったら、

わたし、
ダメだったかもしれないです。

家のこと、自由に
やらせてもらえるほうが
女性としては、
任せてもらってるみたいで、

嬉しいんじゃないでしょうか?
って・・

わたし、図々しいですよね」

と夏は言う。

「図々しいだなんて、
全然、思わないよ。

夏が大変じゃなかったら、
ここに来てよ?

俺、夏と一緒に掃除したり、
料理したりしたい。

夏は、
家事や料理は好きなのか?」

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