香りから始まる恋はいかがですか?


時間は23時をすぎ、

夏には先に
風呂に入ってもらい、
俺は、その間に
ベッドメイキングをする。

真新しいシーツを
掛けていると、

湯上がり素っぴんの
夏が、少し恥ずかしそうに
立っていた。

やべっ!
貸す服、間違えた・・・

リアルに
鼻血がでそうです、俺。

俺のスェット上下を
貸したんだが、

身長差を見誤った。
その差、25センチくらいか?
袖とズボンの裾を
ズルズル引きずってきた夏。

一生懸命、ズボンの
ウエストを上げようにも
ズルズル・・

もしかして、
スェットの上だけでも
大丈夫だったんじゃないか?

って、気になってきた。

そんな彼女の姿が
あまりに可愛くて

「夏、可愛いなぁ!」と
思わず抱きついてしまった。

あっ、やべっ、
夏の匂いが・・心地いい。

そしてあっ・・

ほら、また男の事情・・

うぐっ!ここは、堪えろ!
と慌てて

「おっ!
俺も風呂行ってくるな?
夏はゆっくりしてて」

と何気ない素振りをみせ、
風呂場へ。



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