地味な私じゃだめですか?

碧への気持ち


「はぁ...。」
「なんだよ。ため息なんかついて。」
「へっ...!?」
昼休みが終わって、午後の授業は自習。
そんな私は、碧のことを考えていた。
私は、碧のことどう思ってるんだろう?
自分でも碧のことをどう思ってるかわからない。
「好きなやつでもできた?」
うっ...。碧に聞かれるとちょっと恥ずかしい。
「べ、べつに何でもないよ!」
「ふーん。」
うっ...。碧の視線が痛い。怪しまれてるよ...。
「ほんとだってば!そ、そういう碧こそ好きな子とかいるの?」
し、しまった。なんてこと聞いてるんだ私は!
自分で言ったのに、急に恥ずかしくなってきた。
「いるよ。」
碧はまっすぐ私を見て言ってきた。
ズキン。
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