ボトルメール
キミに祈りを捧げよう
ここで過ごして3年。
やっと別れの時が来た。
この場所と
そしてキミに。
思い返せばろくな事が無かった三年間。
いや、四年間かな。
幼なじみのキミが、俺に言った最大のワガママ。
『高校、一緒に行こうよ!お母さん、悠と一緒なら良いって!!』
電車で二駅。チャリで20分の近場の高校に行こうとした俺を、キミはチャリは愚か、電車で通学時間2時間の場所を突きつけて来た。
どこにでもあるような普通の学校。
キミは海が目の前な所が良いって言っていたっけ。
『江ノ電で海を眺めながらゆったり通学って青春じゃない?』
江ノ電を降りて徒歩2分にある学校。目の前一面に広がるのは海。全クラスの窓から一望出来る海。
学校見学に言ってまたキミは言うんだ
『海を見ながら授業って青春じゃない?』
って。
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