Brave Princess





「あの!!」


後ろから声をかけられる。
振り向くとそこには銀髪に青い目の男の人。



「ごきげんよう。」

また結婚の申し込みか。


そう思いつつ私は少し笑いながら挨拶する。


「ご、ごきげんよう…」

戸惑ったようにペコッと頭を下げた彼は顔をあげると、あの!!!!、と大きな声出した。


「ラーニャ姫ですか??僕はポルテスト王国の王子、ラータです。実は…お話があって…」



「ごめんなさい。私まだ結婚を考えていないの。」


私は彼が言い終わる前にそう言い放った。

すると彼はポカーンと口を開けると、みるみる顔が赤くなり焦ったように、

「そ、そんな!けっけ結婚だなんて恐れ多いです!!た、ただ、僕は…」

そう言うと少しうつむく彼。
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