クレーマー
あたしはレジに自分のカゴを置く。
カゴの中には眠気覚ましのドリンクとガムの2点だけで、新人アルバイトの女の子はホッとした表情を浮かべる。
それを確認後、あたしは揚げ物を指さした。
「から揚げ1つとコロッケ2つ。あと、肉まん1つとほっとコーヒーのMサイズを1つと……」
次々と注文するあたしに、慌ててレジを打つ女の子。
その表情は一瞬にして焦りはじめ、途中からあたしの言葉が聞き取れていない事に気が付いていた。
しかしあたしは注文をやめず「時間がないから早くして」と、急かした。
丁度その頃お客さんの数がどんどん増えて、彼女を手伝ってあげられる人が誰もいなくなった。
彼女は1人でカウンター内を走り回り、あたしが注文した商品を必死でかき集めている。
ようやく注文した商品がすべれレジに並んだところで、あたしは再び口を開いた。
「あ、コロッケ1つやめる」
その言葉に、一瞬顔が引きつるのが見えた。
「なによその顔」
すかさず指摘するあたし。
「も、申し訳ございません」
彼女は慌てて謝り、商品を打ち直す。
カゴの中には眠気覚ましのドリンクとガムの2点だけで、新人アルバイトの女の子はホッとした表情を浮かべる。
それを確認後、あたしは揚げ物を指さした。
「から揚げ1つとコロッケ2つ。あと、肉まん1つとほっとコーヒーのMサイズを1つと……」
次々と注文するあたしに、慌ててレジを打つ女の子。
その表情は一瞬にして焦りはじめ、途中からあたしの言葉が聞き取れていない事に気が付いていた。
しかしあたしは注文をやめず「時間がないから早くして」と、急かした。
丁度その頃お客さんの数がどんどん増えて、彼女を手伝ってあげられる人が誰もいなくなった。
彼女は1人でカウンター内を走り回り、あたしが注文した商品を必死でかき集めている。
ようやく注文した商品がすべれレジに並んだところで、あたしは再び口を開いた。
「あ、コロッケ1つやめる」
その言葉に、一瞬顔が引きつるのが見えた。
「なによその顔」
すかさず指摘するあたし。
「も、申し訳ございません」
彼女は慌てて謝り、商品を打ち直す。