クレーマー
☆☆☆
この日は勉強もはかどり、気分よく眠りにつく事が出来た。
夢の中に果歩が出て来たけれど、夢の中でも果歩は果歩で、あたしに忠実なしもべだった。
早く起きて、学校でまた果歩をいじめてやろう。
まだ夢の中にいるのにそんな気持ちになっていた。
朝になり目が覚めてからもその気持ちに変化はなく、あたしはベッド中で小さく笑った。
そういえば昨日は果歩をトイレに置き去りにして帰ったけど、あの後ちゃんと目を覚まして帰ったんだろうか?
学校からも何の連絡もないし、きっと1人寂しく帰ったんだろうけど。
そう思いながらベッドを置きだし、パソコンを付ける。
昨日の書き込みにどのくらいの返信が来ているか楽しみだ。
ワクワクした気持ちでサイトに接続してスレッドを表示させる。
するとそこには300件近くの返信が来ていた。
「うわ、すごい……」
思わずそう呟く。
恋愛の話題になったとたん一気に跳ね上がる。
一つ一つを読んでいる暇はないので、とりあえず流し読みをしていく。
そのどれもが明彦への批判であり、あたしを可愛そうだと慰めるものだった。
悲劇のヒロインになるのは、誰かを怒鳴り散らしている時と同じくらいに心地いい。
しかし、ある文字が目についてあたしは動きを止めた。
《名無し;特定しました》
この日は勉強もはかどり、気分よく眠りにつく事が出来た。
夢の中に果歩が出て来たけれど、夢の中でも果歩は果歩で、あたしに忠実なしもべだった。
早く起きて、学校でまた果歩をいじめてやろう。
まだ夢の中にいるのにそんな気持ちになっていた。
朝になり目が覚めてからもその気持ちに変化はなく、あたしはベッド中で小さく笑った。
そういえば昨日は果歩をトイレに置き去りにして帰ったけど、あの後ちゃんと目を覚まして帰ったんだろうか?
学校からも何の連絡もないし、きっと1人寂しく帰ったんだろうけど。
そう思いながらベッドを置きだし、パソコンを付ける。
昨日の書き込みにどのくらいの返信が来ているか楽しみだ。
ワクワクした気持ちでサイトに接続してスレッドを表示させる。
するとそこには300件近くの返信が来ていた。
「うわ、すごい……」
思わずそう呟く。
恋愛の話題になったとたん一気に跳ね上がる。
一つ一つを読んでいる暇はないので、とりあえず流し読みをしていく。
そのどれもが明彦への批判であり、あたしを可愛そうだと慰めるものだった。
悲劇のヒロインになるのは、誰かを怒鳴り散らしている時と同じくらいに心地いい。
しかし、ある文字が目についてあたしは動きを止めた。
《名無し;特定しました》