クレーマー
制服に着替えて一階へ降りていくと、両親が新しくできた美容院の話をしていた。
お母さんの手には割引券が握られている。
「その割引券、どうしたの?」
そう聞きながらパンに手を伸ばす。
「今日ポストに入ってたのよ。カットが1000円でしてもらえるんですって」
「1000円は安いね」
「知世、行ってみる?」
そう言い、お母さんがあたしに割引券をさしだしてくる。
正直まだ髪は切らなくてもいいかなと思っていたのだけれど、1000円で切ってもらえるのなら行ってみてもいいかもしれない。
「お父さんやお母さんは行かないの?」
「お父さんは床屋でいいし、お母さんは少し伸ばしてヘアゴムでくくれるようにしようと思ってるから」
「そっか。じゃぁもらっとくね」
あたしはそう言い、割引券を制服のポケットにねじ込んだのだった。
お母さんの手には割引券が握られている。
「その割引券、どうしたの?」
そう聞きながらパンに手を伸ばす。
「今日ポストに入ってたのよ。カットが1000円でしてもらえるんですって」
「1000円は安いね」
「知世、行ってみる?」
そう言い、お母さんがあたしに割引券をさしだしてくる。
正直まだ髪は切らなくてもいいかなと思っていたのだけれど、1000円で切ってもらえるのなら行ってみてもいいかもしれない。
「お父さんやお母さんは行かないの?」
「お父さんは床屋でいいし、お母さんは少し伸ばしてヘアゴムでくくれるようにしようと思ってるから」
「そっか。じゃぁもらっとくね」
あたしはそう言い、割引券を制服のポケットにねじ込んだのだった。