クレーマー
あたしは会計をすませてコンビニを出た。
駐車場内でレシートと袋の中身を確認し直す。
そして、ニヤリと笑った。
慌てたせいでコロッケが2つ入ったままになっている。
あたしはそのレシートを握りしめてコンビニへと戻った。
すぐ近くにいたネームを付けたスーツ姿の男性に声をかける。
「はい、どうかされましたか?」
「コロッケ、1つでいいって言ったのに2つ入ってるんだけど」
レシートを見せてそう言うと、男性はすぐに「申し訳ございません!」と、頭を下げて来た。
さすが、長く働いていると文句は言わずにすぐに謝る事を心掛けているようだった。
だけどあたしは謝ってもらうためにここに戻ってきたのではない。
「あの子です」
そう言い、さっきのアルバイトの女の子を指さす。
彼女は他のお客さんの相手をしていて忙しそうで、あたしが戻ってきたことにも気が付いていない様子だ。
「後でしっかり言っておきます。ご返金しますので、レジへどうぞ」
「後じゃなくて、今あの子に謝ってもらいたいんですけど」
そう言うと、男性は困ったように眉を下げた。
駐車場内でレシートと袋の中身を確認し直す。
そして、ニヤリと笑った。
慌てたせいでコロッケが2つ入ったままになっている。
あたしはそのレシートを握りしめてコンビニへと戻った。
すぐ近くにいたネームを付けたスーツ姿の男性に声をかける。
「はい、どうかされましたか?」
「コロッケ、1つでいいって言ったのに2つ入ってるんだけど」
レシートを見せてそう言うと、男性はすぐに「申し訳ございません!」と、頭を下げて来た。
さすが、長く働いていると文句は言わずにすぐに謝る事を心掛けているようだった。
だけどあたしは謝ってもらうためにここに戻ってきたのではない。
「あの子です」
そう言い、さっきのアルバイトの女の子を指さす。
彼女は他のお客さんの相手をしていて忙しそうで、あたしが戻ってきたことにも気が付いていない様子だ。
「後でしっかり言っておきます。ご返金しますので、レジへどうぞ」
「後じゃなくて、今あの子に謝ってもらいたいんですけど」
そう言うと、男性は困ったように眉を下げた。