クレーマー
☆☆☆
部屋に入るとようやくホッとすることができた。
今日は朝から色々と気がかりなことが多くて、なんだか少し疲れてしまった。
それでも勉強だけはやらなきゃいけないし、気分が重たくなる。
放課後美容院に行かずに果歩をいじめて発散すればよかったかもしれない。
仕方ないのでいつものようにサイトで愚痴ろうと思い、ネットに接続をする。
すると新しい書き込みが一件来ていた。
《名無し;失恋したのは彼氏の方?》
そんな書き込みに心臓がドクンッと大きく跳ねた。
屋上で感じた視線を思い出す。
この名無しという人はあたしのすぐそばにいる人間かもしれない。
あたしはキーボードに指を置き、考えた。
ここで過剰に反応しては逆効果だ。
冷静に、クレーマーと平仲知世は別人だと思わせる必要がある。
《クレーマー;何の事?》
そう書き込むと、すぐに返事が来た。
《名無し;違うなら、いい》
短い文章にホッと胸をなで下ろす。
今はとりあえず誤魔化せたけれど、この名無しという人物が誰なのか特定しておいた方が安全化もしれない。
部屋に入るとようやくホッとすることができた。
今日は朝から色々と気がかりなことが多くて、なんだか少し疲れてしまった。
それでも勉強だけはやらなきゃいけないし、気分が重たくなる。
放課後美容院に行かずに果歩をいじめて発散すればよかったかもしれない。
仕方ないのでいつものようにサイトで愚痴ろうと思い、ネットに接続をする。
すると新しい書き込みが一件来ていた。
《名無し;失恋したのは彼氏の方?》
そんな書き込みに心臓がドクンッと大きく跳ねた。
屋上で感じた視線を思い出す。
この名無しという人はあたしのすぐそばにいる人間かもしれない。
あたしはキーボードに指を置き、考えた。
ここで過剰に反応しては逆効果だ。
冷静に、クレーマーと平仲知世は別人だと思わせる必要がある。
《クレーマー;何の事?》
そう書き込むと、すぐに返事が来た。
《名無し;違うなら、いい》
短い文章にホッと胸をなで下ろす。
今はとりあえず誤魔化せたけれど、この名無しという人物が誰なのか特定しておいた方が安全化もしれない。