クレーマー
☆☆☆
翌日。
寝る時間が遅かったあたしはいつもより30分遅く目を覚ました。
学校には十分間に合う時間なのだが、できるだけ早く支度をして家を出た。
いつもと違う時間に通る通学路は行きかう人たちも違う。
あたしは歩きながら京一郎の事を考えていた。
この美はもう京一郎と別れただろうか?
京一郎と別れればあのノートを見る事はもうできないだろう。
それだけで、あたしとこの美の成績の順位が入れ替わる可能性は十分にあった。
自分が1位になって掲示板に張り出されている様子が、安易に想像できる。
早く京一郎に会いたい。
京一郎と付き合って、あのノートを……。
そう思った時だった。
後ろから走ってきた自転車があたしの右腕にぶつかっていた。
「きゃっ!?」
悲鳴を上げて右腕を押さえる。
しかし、自転車な止まることなくそのまま走り去ってしまった。
私服の女性が運転している自転車をあたしは睨み付ける。
人にぶつかっておいて謝りもしないなんて、どういう神経をしてるんだろう!
翌日。
寝る時間が遅かったあたしはいつもより30分遅く目を覚ました。
学校には十分間に合う時間なのだが、できるだけ早く支度をして家を出た。
いつもと違う時間に通る通学路は行きかう人たちも違う。
あたしは歩きながら京一郎の事を考えていた。
この美はもう京一郎と別れただろうか?
京一郎と別れればあのノートを見る事はもうできないだろう。
それだけで、あたしとこの美の成績の順位が入れ替わる可能性は十分にあった。
自分が1位になって掲示板に張り出されている様子が、安易に想像できる。
早く京一郎に会いたい。
京一郎と付き合って、あのノートを……。
そう思った時だった。
後ろから走ってきた自転車があたしの右腕にぶつかっていた。
「きゃっ!?」
悲鳴を上げて右腕を押さえる。
しかし、自転車な止まることなくそのまま走り去ってしまった。
私服の女性が運転している自転車をあたしは睨み付ける。
人にぶつかっておいて謝りもしないなんて、どういう神経をしてるんだろう!