クレーマー
「果歩……あんたいいの!? あたしにこんな事をして……!」


この中で唯一弱味を握っている果歩を睨み付ける。


しかし果歩は首を傾げ、そして「あぁ~あのことかぁ」と、呟いた。


「ちょっと、代わって」


果歩はそう言い、あたしの頭を踏みつけている女性をどかせると、あたしを仰向けにして馬乗りになってきた。


大きな体に押しつぶされそうで呼吸が荒くなる。


「これの事?」


果歩がそう言ってみせてきたのはあたしのスマホだったのだ。


いつの間に!?


「この中にあたしの見られたら嫌なものがあるならね、こうすればいいんだよ?」
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