クレーマー
約束
家に帰ってきたあたしはスマホを確認していた。


何件かのダイレクトメールの中に、明彦からのメールを見つける。


確認してみると、《暇だよぉ》という短い内容だった。


そのメールにあたしは思わず笑ってしまった。


明彦は今日1人で家にいたのかもしれない。


《今日は花梨と2人で遊んでた! 明日、デートする?》


そう送ると、間髪入れずに明彦からの返信が来た。


《じゃぁ、明日! 朝10時には迎えに行くからな!》


喜んでいる事が目に浮かんでくるメールにあたしは自然と表情がほころんだ。


「明日は遅刻しないようにしなきゃ」


そう呟き、明日の服を選び始めたのだった。
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