クレーマー
☆☆☆
お土産屋から少し戻った場所にあるソフトクリーム屋は、今もだま行列ができていた。
列の人たちをザッと見ても、さっきの男性客はいない。
ついでに怖そうな人がいない事も確認して、あたしはソフトクリームの受け取り口へと向かった。
「あ、すみません列の後ろからどうぞ」
窓の中から手を止めずにそう言ってくる店員。
「さっき、割り込みしてきた人がいるんだけど」
カウンターをバンッ!と叩き、あたしはそう言った。
驚いた表情を浮かべる店員を睨み付ける。
「あ、それは気が付かなくて、申し訳ありませんでした」
そう言いながらも、作業の手は止めない。
「謝るならちゃんと謝れよ!!」
あたしは怒鳴りちらし、さっき自分たちが座っていたベンチを蹴り上げた。
誰も座っていないベンチは想像より軽くて、簡単にひっくり返ってしまった。
しかし想像以上の大きな音が響き渡り、列に並んでいた人たちが静まり返ってあたしを見る。
「も、申し訳ありませんでした!」
慌てて手を止めて頭を下げる店員。
しかし周囲の目を気にしている事がバレバレだ。
お土産屋から少し戻った場所にあるソフトクリーム屋は、今もだま行列ができていた。
列の人たちをザッと見ても、さっきの男性客はいない。
ついでに怖そうな人がいない事も確認して、あたしはソフトクリームの受け取り口へと向かった。
「あ、すみません列の後ろからどうぞ」
窓の中から手を止めずにそう言ってくる店員。
「さっき、割り込みしてきた人がいるんだけど」
カウンターをバンッ!と叩き、あたしはそう言った。
驚いた表情を浮かべる店員を睨み付ける。
「あ、それは気が付かなくて、申し訳ありませんでした」
そう言いながらも、作業の手は止めない。
「謝るならちゃんと謝れよ!!」
あたしは怒鳴りちらし、さっき自分たちが座っていたベンチを蹴り上げた。
誰も座っていないベンチは想像より軽くて、簡単にひっくり返ってしまった。
しかし想像以上の大きな音が響き渡り、列に並んでいた人たちが静まり返ってあたしを見る。
「も、申し訳ありませんでした!」
慌てて手を止めて頭を下げる店員。
しかし周囲の目を気にしている事がバレバレだ。