クレーマー

教室中に響き渡るような声で、あたしはそう言った。


みんながあたしを見ているのがわかる。


明彦は怒ったような表情に変わり「そんなに点数が大事かよ」と、吐き捨てるように言った。


その言い方に、あたしがずっと大切にしてきたものをバカにされたような気分になる。


「明彦にとっては1位でも2位でも似たような順位かもしれないけど、あたしにとっては大切な順位なんだから！！」


あたしはそう言うと、大股で教室を出たのだった。