クレーマー
☆☆☆
気分がいいと勉強がはかどる。
気が付けば太陽はすっかり落ちていて、部屋の中は暗くなっていた。
慌てて電気をつけて勉強に戻ろうとすると、玄関が開く音が聞こえて来た。
「ただいま」
お父さんの声に、あたしはペンを置いた。
そういえば学校から帰っておやつを少し食べただけだからお腹もすいている。
キッチンからはおいしそうなカレーの匂いがしている。
「先にご飯にしようかな」
そう呟いて部屋を出た。
キッチンへ向かうとお父さんが大きなケーキを買ってきていて、あたしとお母さんは目を見交わせた。
今日は何かの記念日だっけ?
そう思うが、なにも思い出さない。
誕生日でもないし、結婚記念日でもないはずだ。
そう思っているとお父さんが少し照れたように「今日、ようやく昇進が決まったんだ」と、言った。
「嘘!?」
あたしは思わずそう聞きかえす。
「お父さんもびっくりして嘘かと思ったよ。でも、何度聞いてもやっぱり本当の事だったんだ」
気分がいいと勉強がはかどる。
気が付けば太陽はすっかり落ちていて、部屋の中は暗くなっていた。
慌てて電気をつけて勉強に戻ろうとすると、玄関が開く音が聞こえて来た。
「ただいま」
お父さんの声に、あたしはペンを置いた。
そういえば学校から帰っておやつを少し食べただけだからお腹もすいている。
キッチンからはおいしそうなカレーの匂いがしている。
「先にご飯にしようかな」
そう呟いて部屋を出た。
キッチンへ向かうとお父さんが大きなケーキを買ってきていて、あたしとお母さんは目を見交わせた。
今日は何かの記念日だっけ?
そう思うが、なにも思い出さない。
誕生日でもないし、結婚記念日でもないはずだ。
そう思っているとお父さんが少し照れたように「今日、ようやく昇進が決まったんだ」と、言った。
「嘘!?」
あたしは思わずそう聞きかえす。
「お父さんもびっくりして嘘かと思ったよ。でも、何度聞いてもやっぱり本当の事だったんだ」