鈍感プリンセス
「誰だあれ…」
瑞葵は俺が知らない男と話していた。
「なんで…」
いつの間に仲良くなったんだ?
頭の中でぐるぐるいろいろ考えていた。
ーーーーードンッ
「おわっ!」
後ろから誰かにぶつかられた。あっぶねぇな。
「耕太何そんな顔してんの?」
後ろから押してきたのは
小学生のころからの友達の
栗原将暉。
中学の時も同じサッカー部だった。
「なに、もしかして瑞葵ちゃんのこと?」
将暉がにやにやしながら聞いてくる。
「うっせーな。放っとけよ。」
「あーはいはい。」