鈍感プリンセス
「俺瑞葵ちゃんに惚れそうだわ」
は…?
こいつ今なんて…?
思考が一瞬にして止まった。
「冗談冗談っ!そんな怒んなって!」
将暉は笑いながら謝ってくる。
「俺ほんとそーゆーの…」
「はーい!これから練習再開!」
なんつうタイミングで再開するんだよ。
さっきからイライラする。
その後も瑞葵が話してた
あの男のことが気になってしょうがない。
そんなことを考えながら大縄を跳んでいた。
「いーち、にーの、さんっ!」
「「「1、2、3、4、5、6、おわっ!」」」
あ、やべ。今引っかかったの俺だわ。
「おーい!今引っかかったの誰だよ!」