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少し残酷だが上手いなと思わせる短編です。 貴方も羊を数えてみたらどうでしょうか。 羊を数えてのその後の展開が特に好きです。 短いですからあとは読んで確かめて下さい。
まるで輪廻を連想させるような不思議な世界観。眠れぬ森で夜毎ひっそりと繰り返されるその儀式は、一見悲しいようでもあり、しかし極楽浄土へ向かってるようでもある。 読み終えると、恐山の石積見学した後の気分に浸れます。こんなお話もたまには良いですね~
「おやすみ」の挨拶をしたあと、眠りが訪れるまでの時間ってどうしてあんなに静かなんだろう。時に不安になるほど、夜の闇は深い。まるで、まったく別のルールに支配された世界に迷い込んでしまったような気分にもなる。 ひつじが1匹、ひつじが2匹… そんな時の心強い味方、羊たち。わたしも大変お世話になった。しかし、数えた事はあっても彼らの「その後」まで想像を巡らせる人は少ないだろう。 作中では、年老いた羊がさらなる深みへと主人公を誘う。どこまでも赤い、不思議な森へ。そこは抗いがたい魅力に満ちた昏い世界で、旅人を次々に飲み込んでいくーー… ほんとにあるかも! と思わずにはいられないお話でした。 色彩も美しく展開されます。 ぜひ、扉を開いてみてください。