御曹司はかりそめ若奥様を溺愛中
『もしもし俺。・・・・・・もしかして・・・寝てた?』

4日ぶりに聞く鈴城君の声は一週間、いや1ヶ月ぶりにも感じた。

「うん・・・うとうとしてた。なんかあった?」

大好きな人から待ち焦がれていた電話だというのに私ったら

めっちゃ素っ気ない言い方なんでこんな言い方しちゃうんだろう。

もう!私のバカ!

体調はいい?とか仕事は順調?って・・・なんで聞けないんだろう。

自分が情けなくなる。

『ううん。仕事も順調だし・・・問題はないよ。ただ・・・』

「ただ?」

な、なに?私ったらめっちゃ素っ気ない言い方してるのに鈴城君の声は凄く声が柔らかい。

嬉しくって凄く心臓がバクバクする。

『のあの事が気になって・・・・声聞きたくなったって言ったら?』

ええええ!?

ちょっ・・・ちょっと何今の?

嘘でしょ。鈴城君が私の声を聞きたくて電話してくれたって言うの?

私の鼓動はうるさいぐらいドキドキして、顔なんかもう火が出ちゃいそうなくらい

真っ赤になっている。

なんて言えばいい?

私も声が聞きたかったって言ってもいいのかな?

それとも外国にいるから気持ちが大胆になってなんか錯覚してるとか?

嬉しいけど怖くてどう返事をしたらいいのか困ってしまい。

スマホを持つ手に力が入る。
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