御曹司はかりそめ若奥様を溺愛中

初プレゼント

これじゃ~どうみても朝定だ。

ご飯に味噌汁、焼き魚に卵焼き、そして納豆・・・ツッコミどころ満載だよね。

でも本当にめちゃめちゃ悩んだ。

手の込んだものを作って鈴城君が喜んでくれたら

また作ってあげたいって思っちゃうし、そういうの顔に出ちゃうから

一般家庭のよくある朝食にしようって事にしたらこうなった。



私はそわそわしながら鈴城君の帰りを待った。

そして待つこと1時間。

ガチャっと鍵を開ける音がした。本当は玄関まで猛ダッシュしたかったけど

そこはぐっと抑えゆっくりと玄関へと向かう。

鈴城君はスーツケースを玄関の横に置くと靴を脱ぎながら顔を上げる。

「ただいま」

大好きな鈴城君が目の前にいることにううれしさと安堵が広がる。

「おかえりなさい」

約1週間ぶりだけど私には1ヶ月ぐらいに感じた。

鈴城君は家に上がるとスーツケースを押しながらリビングに入り

ソファーにどかっと腰を下ろした。

「は~~~っ。疲れた」

あくびをしながら大きく背伸びをした。

「疲れたよね。ベッドで少し横になったら?」

ソファーから少し離れた場所から声をかけると鈴城君がこっちを見る。

「大丈夫、飛行機とバスの中で思いっきり寝たし・・・それよりも-」

鈴城君にじっと見つめられた。

あくびをしたせいなのか目が潤んでるように見えてドキットしちゃう。

「あっ!そうだった。ご、ごはんよね。ちょっと待ってすぐ出せるから」

私は視線をそらすようにキッチンに入り出来上がった料理をダイニングテーブルに

並べた。
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