御曹司はかりそめ若奥様を溺愛中
本当はもっと話が出来るんじゃないかって期待してたんだけどな・・・
皿洗いをしている鈴城君に視線を移し小さくため息を吐くと
私は自室に戻ろうと立ち上がった。
「のあ」
鈴城君に呼び止められる。
「なに?」
何かあるのと淡い期待をしつつも表情を顔に出さないように返事をした。
丁度洗い物が終わったのだろう「ちょっと部屋に戻るの待って!」と
言いながらリビングのソファーの横に置いたスーツケースを広げた。
そしてお土産らしきものをテーブルに置く。
チョコ・・・チョコ・・・チョコレートばっかり
たぶん会社の人たちへのお土産なんだろうけどね。
鈴城君はチョコの中から薄っぺらい小さな袋を私に差し出す。
「はい。これがのあのお土産。チョコも食べていいよ」
「ありがとう」
私は袋を受け取るとその場で固まったように紙袋を見つめた。
お土産だ。鈴城君が私の為に買ってくれたお土産。
どうしよう。嬉しくて飛び上がりたい気持ちでいっぱいだけど
どんな顔したら良いの?っていうか今私どんな顔してる?
にやけてる?
「おい、なにぼーっとしてんの?中身見てみたら?」
「あっ、う、うん」
私は心臓をバクバクさせながらお土産を見てみる。
「え?!」
なにこれ・・・車のナンバープレートの形をした小さなキーホルダーで
『I♥SF』の文字が・・・
お土産ってこれ?!鈴城君がサンフランシスコに行ってたってわかる人にしか
伝わんないんじゃないの?
私でえさへスペースファンタジー好き?って思ったぐらいで
かなり紛らわしい。
っていうか私、心のどこかでめちゃくちゃ期待していた。
一応奥さんだし、こんなお土産の定番じゃなくてもっと特別な物なんだって
でも私達は違う意味で特別だったと言うことを思い出した。
嫌いな者同士の偽の夫婦。
扱い的にはキーホルダーレベルなんだと改めて思い知らされた感じがして
撃沈寸前です。
皿洗いをしている鈴城君に視線を移し小さくため息を吐くと
私は自室に戻ろうと立ち上がった。
「のあ」
鈴城君に呼び止められる。
「なに?」
何かあるのと淡い期待をしつつも表情を顔に出さないように返事をした。
丁度洗い物が終わったのだろう「ちょっと部屋に戻るの待って!」と
言いながらリビングのソファーの横に置いたスーツケースを広げた。
そしてお土産らしきものをテーブルに置く。
チョコ・・・チョコ・・・チョコレートばっかり
たぶん会社の人たちへのお土産なんだろうけどね。
鈴城君はチョコの中から薄っぺらい小さな袋を私に差し出す。
「はい。これがのあのお土産。チョコも食べていいよ」
「ありがとう」
私は袋を受け取るとその場で固まったように紙袋を見つめた。
お土産だ。鈴城君が私の為に買ってくれたお土産。
どうしよう。嬉しくて飛び上がりたい気持ちでいっぱいだけど
どんな顔したら良いの?っていうか今私どんな顔してる?
にやけてる?
「おい、なにぼーっとしてんの?中身見てみたら?」
「あっ、う、うん」
私は心臓をバクバクさせながらお土産を見てみる。
「え?!」
なにこれ・・・車のナンバープレートの形をした小さなキーホルダーで
『I♥SF』の文字が・・・
お土産ってこれ?!鈴城君がサンフランシスコに行ってたってわかる人にしか
伝わんないんじゃないの?
私でえさへスペースファンタジー好き?って思ったぐらいで
かなり紛らわしい。
っていうか私、心のどこかでめちゃくちゃ期待していた。
一応奥さんだし、こんなお土産の定番じゃなくてもっと特別な物なんだって
でも私達は違う意味で特別だったと言うことを思い出した。
嫌いな者同士の偽の夫婦。
扱い的にはキーホルダーレベルなんだと改めて思い知らされた感じがして
撃沈寸前です。