御曹司はかりそめ若奥様を溺愛中
「ところで・・・話というのは何でしょう?」

正直緊張で鈴城君といることを楽しむ余裕が全くなかった。

それよりもどんな話があるのか聞きたくて仕方がなかった。

するとさっきまでの穏やかな顔が急に鋭くなった。

いつも爽やかな笑顔を振りまいているけど

こんな顔できるんだとドキっとしてしまったが

彼の口から出た言葉に私は凍り付いた。


「さっきは随分と俺の悪口を言ってくれたね」

鋭い目も乱暴な言葉使いも…ひく~い声も・・・・

私の知っている鈴城君ではなかった。

っていうか俺の悪口って・・・・悪口って・・・まさか?

ええええ?!

友香たちとの会話を聞いていた?

嘘でしょ・・・・

私の顔は一気に真っ青だ。


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