御曹司はかりそめ若奥様を溺愛中
鈴城君にしがみつくと、膝を抱えている方のドアノブを回しながら

体重を掛け部屋を出ると

あらかじめ開けてあったのか、鈴城君は自分の足でドアを軽く蹴るとドアが開いた。

そして中に入ると私をゆっくりと

ベッドに寝かせ、かなり疲れた様には~~っと息を吐き、ベッドの脇に腰を落ろす。

「お姫様だっこキツいわ!もうぜってーやりたくね~よ。お前以外はな・・・」

「だったらこんなこと!・・・・・・って」

途中で絶句した。

だって今何気に凄いこと言ったよね。お前以外にはって・・・・・

もう~どうしちゃった鈴城君。もしかして熱があるのは私じゃなくて

彼の方なんじゃないの?

「口をぽかんと開けてないでさっさと寝ろ。俺も寝る」

私が一人で動揺しているのにもかかわらず鈴城君は表情一つかえずに

ベッドの中に入ってきた。

「ほ・・・本当に一緒に寝るの?」

鈴城君が呆れ顔で私を見る。

「・・・・じゃなかったらなんで俺がお前をここまで運んできたんだよ!
安心しろ。さっきも言ったけど絶対に・・・・・間違いはおきねーから。じゃ~おやすみ」

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