御曹司はかりそめ若奥様を溺愛中

仕事帰り、近所の不動産屋の前で足を止める。

こっちの問題もあるんだよね。

「ワンルーム　角部屋　八帖で七万五千円か～でも築年数が私の年齢以上じゃん。
・・・ここは同じ大きさだけど十万か～～」

敷金礼金もあるだろうし・・・

また出費がかさむな～～って今までが贅沢しすぎてたんだよね。

そういえば離婚したら引っ越し費用とか出してくれるって言ってたっけ

でもそんなことしてもらうつもりはない。

鈴城君からのバイト代だって・・・・

元々好きだから結婚したから別れる時は返すつもりでいる。

それはいいとして、

引っ越しは出費がかさむ、でも早ければ早いほうがいい。

とりあえず帰ったらパソコンでいろいろと調べるしかないな。

そんなことを考えながら不動産屋の掲示板とにらめっこしていた。

するとぽんぽんと背中を軽く叩かれた。

振り返ると鈴城君だった。