御曹司はかりそめ若奥様を溺愛中
は~あ・・・・

何が『次は頑張るよ』だよ。

次なんかあるわけがない。

でも鈴城君からの『心から愛してくれる男を見つけろよ』は

思った以上にダメージが大きくて

1週間経った今も私は引きずっていた。


「・・・・あ」

こうなったら今日の帰りにでも駅前の不動産屋で部屋決めてきちゃおうかな

そんでもって仮契約でもして鈴城君を安心させて

「のあ」

「・・・え?」

直美と友香が私のデスクの横で腕を組んで立っていた。

その形相は鬼?・・・・といったら失礼だけど

どう見ても怒っているようだった。

「どうしたの?2人とも・・・何か用でもあった?」

顔を見上げながらデスクの一番下の引き出しから

小さな帆布バッグを取り出す。

「いいから行くよ!今日のお昼は公園よ!」

直美に腕を掴まれ引きずられるように私は会社近くの公園へと向かった。

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