御曹司はかりそめ若奥様を溺愛中
「なんでそんな勝手なことするの?」

「それは俺の台詞だ!なんで俺に一言も相談なしの
勝手にこんな真似をする?」

鈴城君が唇を噛みしめながら怒っている。だけど目だけは違ってた。

なんでそんな悲しそうな目をするの?

「勝手だなんて、私部屋探すって前に言ったはずよ」

自分の気持ちを押し殺してやっとの思いで決心したのに

なんでぶち壊すような事をするのだろう。

悔しくて悲しくて目頭が熱くなる。

「俺は認めてない」

訳がわからない。

認めるとか認めないとかじゃない。

「だったらどうするの?どうしたら鈴城君は満足するの?」

「のあをアメリカに連れて行く」

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