御曹司はかりそめ若奥様を溺愛中
「嘘じゃないよ。たまたま入った居酒屋にのあ達がいたから
本当は声をかけてみようかと
思ったのに、いきなり俺の悪口を言い始めんだよな」

「・・・・うっ」

たしかにあの時は思っていない事とはいえ本人がいないことを

いいことにベラベラとしゃべっていた。

「それなのにのあの友達が席を外した途端、俺の事が好きだけど言えないとか
気持ちを墓まで持って行くとか訳のわかんない独り言を言いだして・・」

「え？私そんなこと－」

思っていても絶対に口に出していた記憶はないと思っていたが・・・

「思いっきり聞こえてましたが」

「ええええ？！うそ・・・」

無意識のうちに心の声出していた事を聞かされ恥ずかしさのあまり

顔が上げられない。

だが、鈴城君はそんな私を無視するかのように話を続ける。

「それで終わればかわいげがあったものの、友達が戻ってきたら
また俺の悪口言ってたよな・・・・」

言ってませんとは言わせない。と言いたげに語尾を上げる。

弁解の余地などないとわかっている私は上目遣いで頷く。

「だから、いじめたくなったんだよ！」

「いじめる？」

頭が真っ白になった。
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