御曹司はかりそめ若奥様を溺愛中

３回目のキス？

「やっと本当の夫婦になれたね」

「う、うん」

確かに今までは偽物の夫婦だったけど本当の夫婦になった。

その証拠に今までほとんど単独行動だった私たちの距離は

驚くほど近く・・・というよりもかなり密着し、私に対して凄くクールだった態度は一変

落ち着かないほど優しくて・・・・甘いのだ。

だけど、このての甘さに慣れてない私はどう接したらいいのか戸惑ってしまう。

「のあ？」

「は、はい」

「フッ・・・まだ相当緊張してるよね」

鈴城君がニヤリと笑う。

「そりゃ～緊張しちゃうよ。」

私と違ってもてるし、余裕なのだろう、憎らしいくらいにこにこしながら

笑ってる。

あ～～私はいつになったら鈴城君と一緒に余裕の笑みを浮かべられるのだろう。



「ところでさ～お腹減らない？」

鈴城君が時計を指さすとすでに２１時を過ぎていた。

「あっ！こんな時間なの？」

「うん。もうこんな時間」

相変わらず余裕の表情。

「じゃあ･･･何か簡単なものでも作るね」

わたしが立ち上がるとなぜか鈴城君も一緒に立ち上がる。

「鈴城君はここで待ってて」

少し一人になって落ち着かせたかった。

不動産屋さんから出てからずっとドキドキしてるんだもん。


だけど鈴城君はきょとんとした顔で私をみている。

「なんで？」

「なんで？って・・・私が何か簡単な物をつくるから・・・」

「じゃ～一緒につくろう！その方が早くできる」

座っててほしいとお願いするが私の願いは叶わないみたい。
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