御曹司はかりそめ若奥様を溺愛中
驚く私を無視するように私の腰を抱き寄せる。

キスまでの距離は数㎝。

「本物の夫婦になっての共同作業しないとね」

そして鈴城君が少し顔をちかづけた。


私たちは2度目のキスをした。

一回目のキスより断然甘い、全身の力が抜けるようなとろけちゃうキスに

自然と瞼を閉じる。

キスは何度も繰り返される。わざとリップ音を響かせるのはもちろん彼。

触れては離れまた触れて・・・・・・

その度に私の鼓動がびくりと反応する。

鈴城君にリード・・・いや違う

完全に支配されてる。だけど全然いやじゃない。

鈴城君の気持ちがダイレクトに伝わって言葉では言い表せないほどの幸せな

気持ちになる。


唇が離れると鈴城君は私の額に自分の額をくっつける。

「俺の気持ち伝わった?」

私は視線を落としながら頷く

「顔・・・真っ赤だしね」

クスッと笑った。

「しょうがないよ。だってキスなんてこれが2回目なんだもん」

だが鈴城君の返事はない。

視線を再び鈴城君に向けると指を3本だす。

「3回目だよ」

余裕の笑みを見せる。

「ええ?!」
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